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「おい貴様ら!本官達を見事に無視していったい何をやっている?全員手をあげろ、動くな!!」
この状況でもつとめて楽しく、平常運転で騒ぎ続ける。
止まらない男。
ノンストップ・ラヴェンダー及び「5人のギャング」に痺れを切らし。
武装警官のリーダーとおぼしき、中年男が叫びを上げる。
「…伊達よ。おい、如何動すんだ?」
「俺チャンいまチョッチ忙しいからチョッチ待ってもらって。」
「…だ、そうです。チョッチ待ってもらえますか。」
眼鏡のエンジニア。
ラジオコントロールが丁寧な対応でナチュラルに中年男を煽る。
「貴様らァ!状況がわかっているのか、大人しく本官の言うことをきかんかァ!!」
眼鏡の丁寧な応対が。
相当頭に来たのか中年男、顔を真っ赤に上気させ。
地団駄踏み踏み怒鳴り散らす。
その振動で頭上の制帽、僅かに左右に揺れ動き。
今にも湯気の昇りそうな、眩しい頭部を覗かせる。




