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「憶意アイス屋!今先刻、なんて言った!」
長髪のスナイパー。
ターゲットが語気を荒らげて痩せた男に迫る。
「ぅ、あ、アイスクリームぅ~。」
「ラリってんじゃねえ!!」
「そいつはアイスクリームと言ったんだぞ。」
「そうそう、アイスクリームだよね。そんな怒ることないジャン?プンプンターゲッちは怒りんボー。りんボーりんボーりんボーダンス、ドンドコドン。」
「騒音ぇ黙れ!ち…眼鏡!此件ァひょっとして、けっこう厄介ぇ状況だぞ!?」
「既に手遅れのようですね。」
眼鏡のエンジニア。
ラジオコントロールが眼鏡をクイッとやるのと同時。
ドカドカドカと荒ぶる足音。
人の雪崩のくず落ちる音。
5人のギャングと囚われの教授、そして謎のアイス売り。
7人居るにはもとより狭い、教授の書斎に十に二十に。
武装警官突入す。




