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「ハッシャシマス。」
謎のロボット。
マシーンマンの腕がニュイと伸び、先端のハサミがパンチと教授を縛る縄を切る。
「ハッシャシマス。」
「頭部の皮膚に軽い打撲傷の見られる以外に目立った外傷はなし、なるほど。教授の命に別状がないようでなによりです。」
眼鏡のエンジニア。
ラジオコントロールが眼鏡をクイッとやる。
「然前、だ。この惨状だと犯人さんたちはもう突究の昔に撤収済…ってトコか。」
「ぅう、あ、アイス、クリーム。」
「僕チャンたちが入ったトキ、教授のお宅はカギがかかったままだったよね。つまりこいつあ、密室殺人の不可能犯罪ってやつなんじゃね?火曜午後のミステリー始まっちゃってね?パラパパーン。」
「アイス、クリームぅ。」
「ハッシャシマス?」
「ぅ、アイスクリームぅ。」
アイス、クリームと。
痩せた男が相槌を入れる。




