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「あらやだ!今をときめく悪魔の科学者、ボクちん憧れのスゴイ=デカマラー教授のあられもない艶姿!やだ!やだもう恥ずかティー、直視できない!悔しい!けど見ちゃう!ビクンビクン。ねえこれ写メっていい?『インターネット』にうpしていい?ハァハァハァ。」
止まらない男。
ノンストップ・ラヴェンダーが荒い呼吸にその両肩を喘がせる。
彼の右手は震えているが。
携帯端末のカメラはバッチリ、教授の姿をとらえている。
「ほら…余計なことを言うからもう、完全にそういう状態にしか見えなくなっちゃってるじゃないですか。」
「面目ねえ。ついいらんことを口走っちまった。で、馬鹿はともかく教授、どうすんだ。」
「どうするもこうするも。まあ人道的な見地から、とりあえず縄をほどいて差し上げたらどうでしょう。」
眼鏡のエンジニア。
ラジオコントロールが眼鏡をクイッとやる。




