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「是…そうだな、然在えず電気を点けて状況を確認しねえと、な。」
「ええ、そうしましょう。とりあえずは電気ですよ、ね。」
「さすがマシーンマンさん。目のつけどころがシャープだぜ。」
謎のロボットが先ほど発した普段通りの「ハッシャシマス」。
その一言のトーンのどこに、違いを感じたものかは知らぬが。
付き合いの長い彼らにはわかるのであろう。
それぞれそそくさと気まずげに、言い争いの矛を収めて謎ロボットの指示に従う。
「ほら…いつまでもふざけてるから怒られたんですよ?」
「お眼鏡が責うかよ。ま、ひとまず休戦にしようや。」
「マシーンマンさんああ見えて怒ると怖えーからな。」
ヒソヒソヒソと話し合う声、聴こえているのかいないのか。
「ハッシャシマス。」
謎のロボットの腕が伸び、電灯のスイッチをパッチと入れる。




