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「第二波。」
ラジオコントロールの眼鏡が光る。
北北東、南南東。
西北西、東南東。
四方八方十六方位、鎧の騎士を十六包囲。
空を震わせミサイルが迫る。
一閃。
鎧の騎士の長剣が疾る。
来た方向へ弾き帰され、墜ちていくミサイル。
二閃、三閃、四閃、五閃。
四方八方十六方位。
墜ちるミサイル、昇る爆炎。
「なんか…えらい被害が拡大してませんか?」
「近隣住民のみなさんからの苦情は免れられませんなあ。」
次々焦土と化していく屋敷周辺の家々。
暢気な二人は「あーあ。」とその光景を眺めているだけである。
「ハッシャシマス?」
謎のロボット。
マシーンマンが問いかける。
「ああ…いいんじゃないですかね?」
「おう、やっちまえぃ。」
暢気な二人はテキトーに答える。
「ハッシャシマス。」
マシーンマンの背中がパッカとふたつに割れ。
明らかにおかしい大きさの超巨大ミサイルがスタンバイされる。




