表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
938/1502

8 - 99


月明かり。

夜空にでかくて丸い月。

冷たい路面を冷たい月の、青の光が凍らせる。

大きいの、ちいさいの。

でこぼこ伸びる不揃い5つのシルエット。

5人の俺らが見ている先に、でかい屋敷がでかくひろがる。

すべてが凍った夜の町。

しんと静まりねむる町。

うごく者みなねむったあとの。

にごった黒を俺らは見ている。

いまはしずかに夢にしずんだ。

年のはじめの、ながい夜。


こんなふうに5人の俺らが、5人揃って並んでいるのは。

話数にして320回

リアルな日数で1年半ぶりくらいじゃないかな。

くらいじゃないかなと俺は思う。

「ああ、確果(たしか)にお久振(ラオリント)りかもな…。で、如何(どう)して此場(ここ)5人(ぜんいん)集合(イッテミ)ってるんだよ。」

俺の隣で長髪が言う。

俺か。

俺は隣のやつが、宇宙に行く前にいちど刑務所外(そと)で会おうと言っていたからきた。

腹が減ったぞ。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ