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変替わらぬ時代、変代わらぬ店内に。
微と、新改たな風が吹込く。
次の挿話の開始まりを。
告継げる柔和らな外界の風。
花蘭、入口の呼鐘をならし。
俺の待人が音連れる。
振向きはしない、確認めはしない。
来訪ることを既知ていたから。
グラスの琥珀色、一度だけ傾向ける。
隣の座席に他人の体温。
喉にしみいる琥珀色。
「相変わらず冷たいのね?運命的な出会いをした二人の、まさかの再会なのに。」
どれほど沈黙を過暮したものか。
先口を開くのは隣人。
変替わらぬ時代、変代わらぬ店内に。
微と、新改たな風が吹込く。
次の挿話の開始まりを。
告継げる柔和らな外界の風。
花蘭、入口の呼鐘をならし。
俺の待人が音連れる。
振向きはしない、確認めはしない。
来訪ることを既知ていたから。
グラスの琥珀色、一度だけ傾向ける。
隣の座席に他人の体温。
喉にしみいる琥珀色。
「相変わらず冷たいのね?運命的な出会いをした二人の、まさかの再会なのに。」
どれほど沈黙を過暮したものか。
先口を開くのは隣人。
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