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「まあ…彼には彼の思惑があるようですしなあ。少なくとも我々、僅か14人で全宇宙を裏から支配すると噂される宇宙海賊組織、通称『フォーティーン』の利益に反するような行動はとらない。それ信用しても良いかと思いますが。」
大柄な影が暗闇の中、穏やかな声に含みを持たせる。
「おっと。僕だってべつに我々、僅か14人で全宇宙を裏から支配すると噂される宇宙海賊組織、通称『フォーティーン』を裏切ったり、私欲のために組織を利用しようとしているわけじゃないんだからねえ。より効率的かつ、より組織の利益になる方法を、常に選んで行動しているだけなんだから。そこのところは勘違いしないで頂きたいんだ。」
小太りの影が暗闇の中、小太りの声に不満を混ぜる。
「そう、すべては我々、僅か14人で全宇宙を裏から支配すると噂される宇宙海賊組織、通称『フォーティーン』の悲願のため。」
二人の声が闇に重なる。
鎧の男は動かない。