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「受けないんだ?お注射。せっかく政府の人がやってくれるっていってるのに。何にでも反抗してみたいお年頃なの?尾崎豊なの?」
誰だ其奴は。
宇宙時代じゃ聴かねえ名だが。
まあいい。
あのな、俺みたいな裏稼業の法外者が政府の人の世話になれるわけがねえだろうが。
こちとら保険証だって所持てやしねえんだぜ。
「わお、ナイス社会の底辺。」
何言か発声たか。
まあいい。
聴候えなかったことにしてやる。
「保険証くらい眼鏡くんかマシーンマンさんに言えばすぐ偽造してくれるのに。ねえ。」
「ハッシャシマス。」
謎のロボットの胸部から飛出す、俺の顔写真つき保険証。
腐れ。