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まったく、どいつもこいつも。
馬鹿のやつも、眼鏡のやつも、隣のやつもまるで意味がわからんぞ。
わかるように言ってくれ。
わかるように言わなければわからないじゃないか。
わからないじゃないかと俺は思う。
おい、腹が減ったぞ。
「あぁだめ、オッサンだめ、体育座りしちゃだめだって!!せめてオバマを頭の上から下ろしてだね?僕チャンたちの安全を確保してから!!」
「例によってポケットからお菓子出してあげた方が早くないですか?」
「例によってポッケナイナイ、オッサンのエサは品切れでござる。え、これけっこうピンチじゃね。」
「好都合じゃないですか。早いとこ死んで『方向を変えて』ください。」
「いやだから、俺様チャンの超能力はそうそう都合よく発動するモンじゃなくてだね?この説明何回目かな!!」
「…車から降りればいいんじゃないですか?」
「オゥ、アイスティー。」
なんだ。
馬鹿と眼鏡が降りてきたな。