816/1502
7 - 168
「うお!?」
なんだ。
鎧のやつがぶっ飛んでいったな。
さっきはぶっ飛ばなかったのに、なんでこんどはぶっ飛んだんだ。
おい、お前。
なんでこんどはぶっ飛んだかわかるか。
お前は変なしゃべり方だが頭はいいのだろう。
いいのだろうと俺は尋ねる。
「えーぇ、うふ、アイス…クリームぅ。そうだね。さっきは僕がソニックぅ君のね、ソニックブームの回転と、逆ぅの回転のソニックブームをぶつけてえ、威力を打ち消したんだよよよぉ。」
そうか、わからん。
わからんがつまり、お前がなにかやったんだな。
お前がなにかやったんだなと俺は思う。
「あーあ、旦那飛んでっちゃったよ…だから車の上で剣なんて振り回してたら危ないって言ったのに、聴かないんだもん。」
「あなたは飛ばされなかったんですか?いつの間にか車内に戻ってますが。」
「うん、もうこれ三回めだからね。」
「ああ。『戻ってきた』んですね。」
そうか、わからん。