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「ぼぼぼくはあねえ…ぅ…アイス、クリィムぅ。ソニックぅ君に、なったんだあよお。部隊ちょ…所長ぅの、一酸化バリトンニュームの実験台に。志願してねえ、ぅあ、うあ…あ、アイス、クリーイムぅ、アイスクリーイムゥ。」
そうか。
わからん。
アイスクリームだとか、一酸化バリトンニュームだとか。
こいつの話は難しい言葉ばかりだな。
頭がいいのかもしれないな。
おいお前、頭がいいのか。
頭がいいなら難しい言葉を使わずに、もう少しわかりやすく説明してくれ。
腹が減ったぞ。
「ぅうふふふふーう、ふぅ。だからあねえ。ソニックぅ君にできることは全部、いまの僕にもできるんだだだあよぉ。」
なんだ。
隣のリヤカーのやつが大きく拳を振ったな。
歪んだ空気が渦を巻く。
衝撃波。
隣のリヤカーのやつの拳が音速を超え、大気の壁を突き破り、暴風となって俺を捉える。
ソニックという俺の名前の由来だ。