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深夜の道路を俺は走る。
オバマをかついで俺は走る。
馬鹿のやつが仕事だというから。
馬鹿のやつが走れというから。
今回の仕事はこれなのだろう。
オバマをかついで走るのが。
仕事なのだろうと俺は思う。
オバマには、ロボ公と眼鏡のやつがのっていて。
オバマのうえには、馬鹿のやつがのっている。
いや。
オバマのうえには、いまは鎧のやつがのっている。
この鎧のやつは仕事をしているといつも出てくる鎧のやつだから。
やっぱり走るのが今回の仕事でいいのだろう。
いいのだろうと俺は思う。
オバマのうえを、馬鹿のやつと鎧のやつが。
交替こうたい、さっきから。
跳び移ってはまた戻って、また戻っては跳び移って。
隣のリヤカーにまた戻って。
なんだかずっとやっている。
そんなことをしていたら危ないのじゃないか。
危ないのじゃないかと俺は思うが。
なあ。
隣のリヤカーかついでるやつ。
お前もそう思うだろう。