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宇宙時代のサイバー・シティ。
メトロポリスを縦横に走る、磁力ハイウェイに響く足音。
ぺたぺたぺたと馬鹿丸出しの。
あの音は。
馬鹿のほうの馬鹿の方が、以前にたしか、いつかどこかで。
発してたような気がするのですが。
馬鹿もとことん突き抜けますと。
それはもう。
車と並走できるくらい速く走れる。
そのくらいの馬鹿まで突き抜けますと。
通じるものがあらわれてくる。
そういうことであるのでしょうか。
眼鏡は眼鏡をクイッとやります。
「オッサン食べ終わった?そしたらお仕事ね。」
「オバマを運べばいいのか?」
「うん。このままだと追い抜かれちゃうからね。」
後部座席の扉が開き、筋肉の方が降りていきます。
オバマが宙に浮く感触、筋肉の方が僕らのオバマを。
頭の上に大きく持ち上げ、担いで走る模様ですが。
それでいいんですか?
「うん。その方がはやいからね。」
そうですか。
おめでとうございます。