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眼鏡としてはそこのところを。
長髪のほうの馬鹿の方に、是非とも意見をきいてみたい。
ええ、是非にともおききしたい。
ところですが。
どうなんでしょうか、長髪の方。
長髪のほうの馬鹿の方。
「ピコンピコーン、ピコンピコーン。」
「あ、こいつ逃げやがった。」
ええ。
どうやら長髪の方は例によって都合よく、例の発作を起こしたようです。
なんでそう、毎回毎回。
タイミングよくピコンピコーン言い始めるのか、彼の真意はわかりませんが。
話数にして20回。
リアルな時間で3週間ほどかけた彼の狙撃シーンが、まったくの無駄に終わってしまった。
ただでさえ。
変なルビのせいで無駄に文字数を取られる彼の活躍が、まったくの無駄に終わってしまった。
そのことだけは理解しました。
眼鏡は眼鏡をクイッとやります。
「ターゲッちって肝心なところでつかえないよね。オッサン、お仕事。」
馬鹿の方がお菓子を出します。