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オバマを取り戻すぞ。
茶碗にコーヒーを注ぎながら。
俺の決定を仲間に伝達える。
「はァ!?お前いったい、何を言ってくれちゃってくれちゃって、くれちゃってくれちゃってくれちゃってんの!?」
馬鹿が頓狂な声を上げ。
大袈裟な反応で不満を表現する。
オバマを取り戻すぞ。
と、言ったが。
聴こえなかったか?
馬鹿にもよく理解るよう。
大切な事なので2回言ってやる。
「…危険が大きすぎる。とても正気とは思えないんですが。」
眼鏡が眼鏡をクイッとやる。
いかにも堅実なお前さんらしい意見だが。
悪いな、眼鏡。
残念だが、只今は意見を求めていない。
これは俺による決定事項だ。
「そこまであのオバマに執着する理由は、何か有るんですか?」
眼鏡が明確に嫌な表情をする。




