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「其処だ、眼鏡。俺たちは既にもう数時間もの間、あのアイス売人のオッサンを追掛けまわしているわけだが。そのことに何か意味はあるのか?」
おや、おわかりにならない。
サー・ミスターターゲッちは相変わらず、違いのわからない男のようだね。
うーん、ジュアッグ。
「ポンコツのクラシック・カーとはいえ。自動車とさして変わらぬ速度で、まして重そうなリヤカーを牽きながら数時間もの間走り続けているおじさんが、まともな人間とはとても僕には思えませんが。現にうちの会社にアイスの搬入に来てたのもあの人ですし。絶対不審物事件の真犯人ですよ…特にあなたはさっさと捕まえないとまずい立場なんじゃないんですか?真犯人。」
さすが眼鏡くんはおわかりになる。
サー・キャプテン眼鏡くんは相変わらず違いのわかる男だ。
うーん、ゾゴック。