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「困ったねえ、困ったねえ、まさか我々、僅か14人で全宇宙を裏から支配すると噂される宇宙海賊組織、通称、『フォーティーン』の例のプロジェクトの動かぬ物的証拠を、よりによって例の5人のギャングくんたちに奪われてしまうなんてねえ。そんな杜撰な管理をするやつが我々、僅か14人で全宇宙を裏から支配すると噂される宇宙海賊組織、通称、『フォーティーン』の幹部の14人の中にいるなんてねえ。」
「困りましたなあ、困りましたなあ、まさか我々、僅か14人で全宇宙を裏から支配すると噂される宇宙海賊組織、通称、『フォーティーン』の例のプロジェクトの根幹を成す部分、その中枢となるマテリアルに、あのような致命的な副作用があるとは思いませんからなあ。事前の調べが足りない…見切り発車が過ぎたのではないですかなあ。」
小太りの声と穏やかな声が。
互いに皮肉を込めながら、それでも平静を装いながら。
薄暗い廊下を進んでいく。