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「ドーゾドーゾ。遠慮なさらずたんとお食べにナッテ?」
「それは俺の饗菓子だが。」
なんだ。
ピキッと音がしたぞ。
クッキーの音じゃないな。
眼鏡にヒビの入るような音だな。
眼鏡が怒っているのか。
やっぱり全部食うのはだめなのかと俺は思う。
「どしたの眼鏡くん。今日、ホントにヘンだよ?いつももっとこう、テキトーじゃん。やる気ないじゃん。」
「お馬鹿のせいだと思模うがな。しかし眼鏡よ、実際めづらしいぜ?お眼鏡さんが容赦なく鉄拳制裁かましたり、眼鏡にヒビ入移るほどイラつくなんてよ…何禍あったんだろ?」
「いえ…ただ。この一件、どうも僕達が思っている以上に遥かに深刻な…遥かにヤバい事態のように思えるんです。早急になんとかしないと取り返しのつかないことになるような。」
おい。
クッキーがなくなったぞ。