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まったく気が進みませんが。

時刻は未だ10時半過ぎ。

定時にはまだ程遠く。

眼鏡は嫌でも扉を開けて、職場に戻らねばなりません。

覗き窓が粉々に割れて、ギザギザのガラスが牙を剥きます。

たかがガラスの一枚が。

割れただけで、どうしてこうも。

先ほどまで明確にドアであったものが、なにかわからないモノになってしまうのでしょう。

眼鏡は眼鏡をクイッとやります。

既にドアではない何かを開けて、一歩踏み込めば、あぁ。

整然と並んでいたはずのデスクの列がひっくり返り、PCが黒い煙を吹き上げ、取るもののいない電話はリンリン鳴り続け、上空を椅子が飛び交います。

想像した以上の地獄絵図。

そして眼鏡の部署の眼鏡たちは、ピコンピコーン!ピコンピコーン!と意味不明な奇声をあげつつ、そこやかしこで殴り合う。

その様、まるでラジオコントロールの切れたロボットの如し。

これは一体、何がどうしたことでしょう。




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