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戻って以降の方向性も決まり、ちょうど眼鏡の部署の前です。
休憩から戻ってくるほんの僅かな時間さえ、こうして仕事の段取りに頭を使う。
己に一瞬の無駄も許さない、ビジネスマンの悲しい性です。
さあ、このドアを開ければいよいよ仕事に戻る訳です。
予定通り眼鏡は昼までPC打って、スゴイ=デカマラー教授の情報を集めるとしましょう。
眼鏡は眼鏡をクイッとやります。
「ピコーン!ピコンピコーン!!」
眼鏡が眼鏡をクイッとやった手さえ下りぬ、そのうちに。
これはどうしたことでしょう。
眼鏡の部署からキテレツな、奇声を張り上げ怒鳴り合う。
明らかに尋常でない物音が聴こえてきます。
ドガシャーン。
派手な音を立てドアの窓ガラスが割れ、事務椅子が廊下に飛び出してきました。
確かに眼鏡は少しばかり、長く休憩をとりすぎましたが。
それは、ここまで手荒い出迎えを。
されなければならない程の罪だったのでしょうか。