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「おっと。失礼。」

自販機を使いたい方が、懐から携帯電話を取り出します。

その、ピコーンピコーンという着信音は最近流行っているのでしょうか。

眼鏡の記憶が間違いでなければ、クライスラーの社内でやたらと。

その着信音を耳にする、機会が増えた気がします。

あまり趣味のよい着信音とは思えませんが。

流行とは、何が流行るかわからないもの。

我々ビジネスマンはこうして、世の流行を把握しておく。

率先して流行りに乗るのも仕事のうちです。

自販機を使いたい方は大柄な身体に不釣り合いな、小さな携帯電話を右手で包み。

「私だ。もしもし。」と小さな声で携帯電話に囁いております。

その、右掌の甲に斑のように、大きく目立つ傷跡ひとつ。

先ほどは自販機を使い、今度は携帯電話を使います。

休憩が終わり、仕事に戻ればきっとまた、部下を使うことでしょう。

偉い方というのはこうして常々、何かを使っておるものです。




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