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こうして距離を置いている分には奴等も、実はそう悪い連中ではない。
幼児向けの娯楽番組を視聴ているようなものだ。
底々に。
面白いかと問われれば、否定はしない。
もっとも。
俺の部屋に当たり前の様に居り浸るのは、御勘弁願いたいものだが。
テレビと違って消せないのは問題だ。
常時通りの馬鹿と眼鏡。
非日常の日常を前に思案する。
確かに眼鏡の言う通り、前回の仕事に関して少々妙な後日談があった。
気になる部分もない訳ではない。
しかし。
それも既に終わった事だ。
気にして居ても仕方がない。
此処は奴等を見習って、俺も連中の輪に入ろう。
一緒に応接椅子でテレビでも観よう。
茶碗を手に取り、興食室を後にする。




