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罰と雷鳴、目蓋の裏皮に星瞬く稲光。
遠離く、耳聴える空調の働音。
近距く、耳元に幾人の気配。
只今なお意識は天宙に浮遊く。
「起きませんね。」
「もうイッパツいっとく?マシーンマンさん、やっちゃってください。」
「ハッシャシマス。」
発射すんな!
儚夢のうつつに聴認えた声に反射的な叫声びをあげれば。
当方をなにやら心配そうに、覗きこんでる馬鹿共の御面相。
「やあターゲッち、おはようございます、お早いですね。おコーヒーはいかが。」
常時の馬鹿の定型セリフ。
運去りだぜ。