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ま。
それはさて置き、だ。
見るからに愚かな馬鹿野郎に、素人に毛の生えた程度のエンジニア。
挙げ句に謎のロボット。
全くを以て、とても専業者とは呼べないチンピラ擬き。
この連中。
頼りになる俺がいなくては始まるまい。
実に不本意な事ではあるが。
これもまた、裏稼業。
やる以上には責任を持って就るのがこの俺の美学。
この連中を立派な業達者へと導いてやるのが俺の使命と諦めて、しっかり裏稼業を任してやるさ。
平穏とは程遠い男の、平穏とは程遠い日常の光景。
居間の応接椅子では馬鹿と眼鏡が。
先程の喧嘩は何処へやら、謎のロボットの蓋を開けたり閉めたり。
二人仲良く戯れている。
無邪気なことだ。




