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「うんうん。そういうことなんだよねえ。朝の点呼なんか、すごくスムーズになっちゃって。作業の説明なんかも一瞬だし、効率もそうとう上がっちゃってねえ。あ、軍刑務所で受け持ってる改良量産型スペースロボット・Xカーの動力部分の組み立て、だいぶん進んでいます。」
うんうんうんと。
小太りの声は何度も頷く。
余った肉が、たぷたぷタップ。
「ほう…それは羨ましいですな。我が社はご存知の通り大所帯でして…上意下達のスムーズにいかぬこと、ややこしいこと、いや、実にお恥ずかしい限りで。一酸化バリトンニューム情報伝達システム…可能であるなら我が社でも、是非導入したいものですなあ。」
ウソか誠か、冗談か本気か。
穏やかな声がハッハッハと笑う。
「あ、我が社が受け持っております改良量産型スペースロボット・Xカーの本体の組み立て、進捗は今一つです。」
穏やかな声が穏やかに付け足す。