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「便利なんだよねえ。今まで僕らをさんざんなめくさって、まるで言うことをきかなかった囚人どもが。『起きろ、廊下に並べ。』そう、看守くんがピコーンピコーン念じるだけで、囚人どもの脳ミソに伝わって。無駄口叩かず、だらけたりもせず、素直に従ってくれるんだもん。すごいねえ、一酸化バリトンニューム、様々だねえ。」

小太りの声は嬉々として、己の成果を皆に伝える。

だよねえ、だよねえと告げるたび、余った肉がたぷたぷと揺れるが。

室内の空気は「何を言っているんだこいつ…?」が半分、「さすがにドン引きだわ…。」が半分。

と、いったところであろうか。

「ふむ…つまり。試験的に人体への投与を繰り返したところ、一酸化バリトンニューム中毒症の症状が出たもの同士で、意識の共有、伝達。総合化…そういった現象が確認されている。その解釈でよろしいですかな?」

円卓を囲む微妙な空気。

その中で、穏やかな声だけが興味を示す。

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