表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
681/1502

7 - 33


「おっと…これは失礼。」

円卓の一角、闇の中より。

穏やかな声が照れ臭そうに、発言のために右手を挙げる。

その掌の甲に、斑のように。

大きく目立つ古傷ひとつ。

「…発言どうぞ。」

しぶしぶ、といった様子を声色に乗せ、<当番>の男が発言を許可する。

「軍刑務所のほうで試験的運用をされている…とのことでしたが。なんでしょう、新しい監視ロボットでも導入されたのですかな?」

穏やかな声はあくまで穏やかな声だが。

どこかその穏やかさの裏に、相手の出方を窺うような。

抜け目のない、懐疑的な色を匂わせている。

「あぁ、ロボット看守?うーん、そうすればよかったかもしれないねえ。うん。それも面白かったかもしれないねえ。」

円卓の一角、闇の中より。

小太りの声がたぷたぷと答える。

小太りの声はあくまで小太りの声だが。

どこかその小太りの裏に、相手をせせら笑うかのような。

微妙にムカつく含みを持たせる。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ