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「ピコーンピコーン!ピコーンピコーン!」
当番看守のやつが、早くしろとせかしているな。
俺の番号は何番だったかな。
239番。
239番だったきがするな。
いってみるか。
239!
「ピコーンピコーン!ピコーンピコーン!!」
そうか。
違うのか。
239番ではなかったようだな。
しかし困った。
239番でないなら何番なんだ。
俺の順番だからな。
俺が番号をいわないと、先に進まなくなってしまう。
進まないと朝飯が食えないからな。
おい、腹が減ったぞ。
「ピコーン!ピコーンピコーンピコーン!!」
そうか。
なんだかしらんが違うんだな。
なんだかしらんが違うということはわかるぞ。
当番看守のやつが怒っているからな。
どうすればいい。
俺もピコーンピコーンいえばいいのか。
いってみるか。
ピコーンピコーン。
ピコーンピコーン。
「ピコーンピコーン!ピコーン!」
そうか。
これも違うんだな。