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朝ですね。
眼鏡が今日も疲れた顔で、会社のPCの前に座っているから朝ですね。
朝起きて、眼鏡はいまこの時間になるまで。
仕事行きたくないなあ。
それだけしか考えていなかったのですが。
ふと、気づけば疲れた顔で、会社のPCの前に座っています。
朝起きて、仕事行きたくないなあと思って。
シャワーを浴びて、電車に乗って。
その他諸々、朝食をとったり、タイムカードをきるなぞのそれらを。
「仕事行きたくないなあ。」
眼鏡の脳はただひとつ、それだけを考えて行っていた。
そういう恐ろしいことになります。
ある種の武道の達人は、何も考えなくとも刀を抜いて、敵を斬り弊して、刀を納めて、チーン、スハー。
ハッと気づけば目の前に、知らない忍者がふたつに分かれて転がっている。
そういうこともあるそうですが。
なんでしょう。
眼鏡はその手の達人レベルで、日々の仕事を極めている。
そういうことになるのでしょうか。