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「機密情報の塊といえる携帯電話。うっかり落としました、拾われましたじゃ済まないんだよねえ。いったいどこから情報が漏れたのか、不思議に思っていたのだけど…。」

小太りの摘まんだ携帯電話。

ぷらぷらぷらと左右に振れる。

催眠術の振り子のように。

規則正しく左右に振れる。

「我々、僅か14人で全宇宙を裏から支配すると噂される宇宙海賊組織、通称、『フォーティーン』。規則4の3項に基づき。アオザメータ議長への懲罰動議を提案します。」

冷たく見下す小太りの眼光。

パチパチパチと無情の拍手。

操られてでもいるかのように。

機械的な、満場の拍手。

死の宣告への肯定意思を、円卓に座した面々が示す。

「違っ…!待て!!待ってくれ、これは何かの間違い、陰謀!そう、この私を陥れようという、卑劣な陰謀…!!」

暗闇の中の青ざめた声。

ただ一人。

慌てふためく青ざめた声を。

満場の拍手が掻き消してゆく。





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