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「…で。ご自慢のスペースロボット・Xカーくんはどこへ行ってしまったんです?『今までの周回』から、なにかしらの得られた手がかりがありそうなものだと思うのですが。」
眼鏡のエンジニア、ラジオコントロールが眼鏡をクイッとやる。
「無駄!糞馬鹿は前例によって状況を悦楽しんでやがるからな。今はさしずめ…露店の客引きが注気になって致仕方ないってトコだろうよ。」
鼻で嘲笑うのはハンサムのスナイパー、ターゲット。
彼の皮肉めいた言葉に止まらない男。
ノンストップ・ラヴェンダーは「え何?」と振り返る。
その口元には露店商のタコス・サンド。
陽気な露店の客引きが、ヘイアニキ、オイシイヨー、モリモリヨーと今しがた。
彼に勧めたものである。
「おい、腹が減ったぞ。」
半裸のサイボーグ、ソニックが空腹を伝える。