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暗黒の宇宙空間。

遥か地球を見下ろす静止軌道上に浮かぶ、六角形の宇宙ステーション。

人呼んで『スペースペンタゴン』その内部、最上層のVIPルームへと続く長い廊下。

二人の男がすれ違う。

VIPルームから出てきた男はガシャリ、ガシャリと金属質の足音を立てる。

VIPルームへ向かう男はタプン、タプンと肉感的な足音を立てる。

他にはつゆ、音為(おとな)うものなき宇宙の孤島。

ガシャリ、ガシャリとタプン、タプンと、その音だけがすれ違う。

「…テレビ、見た?」

すれ違い様。

VIPルームへ向かう男が、余った顎の肉を揺らして囁く。

「…………。」

VIPルームから出てきた男は重い兜で一度だけ頷き、無言で肯定の意を態度に示す。

「まずいよねえ、まずいよねえ。一体どこから情報が漏れちゃったんだろうねえ。」

VIPルームへ向かう男はオロオロオロと身体を揺する。

余った腹の肉がタプタプタプと音立て揺れる。

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