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鳩。
一口分。
含んだカクテル、飲み落とす二人。
「二人の出逢いに…?」
小首を傾げた美女。
グラスを掲げて悪戯に微笑う。
ありふれたフレーズ、思わず噴き出す。
そうだな…。
眼を閉じ、同じくグラスを掲げる。
滅びゆく者達の為に。
静かに呟き、眼を開ける。
見詰め合う眼と目。
再び傾けるグラス。
鳩。
残るカクテルを飲み干しグラスを下ろす。
「流石、ね。」
恍惚とした目の美女。
紅い唇から言葉が溢れる。
ほう。
「俺」が「流石」、か。
眼を閉じ。
興味のないふり、出方を探る。
譜。
溜め息を漏らす美女。
「敵わないわね。」と空に呟く。
演技を捨て、此方へ向き直る。
「貴方を見込んで、頼みたい仕事があるの。」
偽りの美女。
意外にも直ぐに、核心の一言。




