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「騒音えなあ。いまスゴイ=デカマラー教授が説明してんだから黙ってろ。」
モガーッ!!!
「あぁ。鼻も塞がってますねコレ。」
モガーッ!!!
「其奴はいいな。そのまま窒息してもらおうぜ。」
モガモガッ!!!
「テレビの音大きくしてもらえませんか?」
「ハッシャシマス。」
モガッ…!
モ…ガッ…。
『…それでですな。その。一酸化バリトンニューム。まあ。それ自体はごくごくありふれた、希少価値もなにもない物質なのですが。いわゆる先行投資というやつでしょうな、共振エネルギーの実用化に際して需要が急激に高まることを見越して、大量に買い占めを行う企業が現れはじめた。国家規模で確保を行っておるところも既にあるようですな。それにより、旧来の温度調整触媒としての用に供する分に不足が見られるようになってきている。我が国もそうですな。」
モ…ガ……………。