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「一酸化バリトンニュームか…少々、流通を制限しすぎたのではないか?量が必要なのは理解できるが…。」

「それだが。情報統制の方はどうなっている?人の口に戸は立てられないとは言うが。朝刊の一面トップで大々的に叩かれるとはさすがに怠慢が過ぎるのではないか?」

「それより寒いんだが。なんでこの会議室のドアは微妙にちゃんと閉まらないんだ。」

議論百出、意見百出。

円卓を囲む一同に煮詰まった空気が流れ、静寂の時がチクタクと流れる。

「アレねぇ…うん…、僕の刑務所でも最近扱ってるんだけど。囚人とか看守とか、何人か吸っちゃったらしくってねえ、なんか、副作用で時々謎の点滅をするようになっっちゃったんだよねえ。」

沈黙を破ったのは小太りの声。

「…こう、ピコーンピコーン、ピコーンピコーン、って。」

小太り声がピコーンピコーンと繰り返す毎。

余った顎の肉がピコーンピコーンと揺れる。

室内は再び沈黙する。


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