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6 ‐ 26


「ああ…今朝の新聞で見たよ。大分とまずいことになっているようだね。」

円卓の一角、闇の中から穏やかな声。

「…発言は挙手してからお願いします。」

<当番>の男はすげない言葉。

「おっと。これは失礼。」

気まずそうに置いた右掌に、斑のような古傷ひとつ。

「えぇ…本日の議題は…、それについて、…なのですが。」

<当番>の男は穏やかな声の発言を引き継ぎ、言いづらそうに言葉を繋げる。

「その前に。発言…よろしいでしょうか。」

気恥ずかしそうにゆっくりと、<当番>の男が右手を挙げるが。

残念ながら「発言どうぞ」と許可を出すのは<当番>である彼自身だ。

声をかける者のないまま、沈黙の時間がチクタクと流れる。

「…何より円滑な議事の進行を常に重視する君が。珍しいこともあるものだね。」

円卓の一角、闇の中から穏やかな声。

「おっと。これは失礼。」

苦笑しながら右手を挙げ、<当番>の男の話を促す。



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