表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
462/1502

6 ‐ 17


「おっと、失礼。」

大柄な方の胸ポケットで、携帯電話のバイブが鳴ります。

携帯電話を取り出す右掌に、斑のような古傷ひとつ。

放置された電話の方は電話にどなるわけにもいかず。

携帯電話で無言の電話。

電話の向こうの無言の方と、無言の時間を共有します。

ワークシェアリングというやつです。

眼鏡は眼鏡をクイッとやります。


けっして広くはない喫茶スペースに、電話がふたり、眼鏡がひとり、ゼラチン運動する方がひとり。

眼鏡以外にする事のない眼鏡は、ボンワリと大柄な方の持っておられるニュースペイパーに眼鏡を向けます。

『国内で深刻な一酸化バリトンニューム不足が発生。輸入量の大幅増が反映されていない流通状況に国民からは疑問の声。関係各国からは大量破壊兵器製造の疑念が。』

ふむ。

一酸化バリトンニューム。

ここ最近…話数にして150回くらい前。

リアルな時間で半年くらい前からよく耳に入る単語ですね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ