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喫茶スペースにてコーヒーサーバーから。
流れるコーヒー、香る湯気。
「やっぱり朝のおコーヒーはこの喫茶スペースのおコーヒーに限りますなあ!違いのわかる男!うーん、ガンダム。」
眼鏡の脳内に、謎の空耳が響きます。
聞き慣れたような、聴き飽きたような。
この、話数にして150回。
リアルな時間で半年以上もの間、眼鏡は毎朝繰り返し、こんな言葉を聴かされていた。
何故かそんな気がするのですが。
勿論そんな訳はなく、眼鏡は今日も定刻通りの朝10時。
特段美味しくも不味くもないコーヒーサーバーのコーヒー片手に、午前のコーヒーブレイクを迎えます。
喫茶スペースには珍しく。
会社の偉そげな方たちが数名、その姿をみせていらっしゃいます。
のんびりと、コーヒー片手にニュースペイパーなぞ読んでおる方。
いちに、いちに、とゼラチン運動をなさる方。
そして忙しげに、携帯電話にどなる方。
そのご様子は様々です。