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「やあターゲッち。おはようございます、おはやいですね。おコーヒーはいかが。」
此処は俺の部屋であるし、其物は俺のコーヒーであるし。
何故お馬鹿が当たり前のように俺の部屋にいるのか、そこを納得いくように説明しろと言いたいところだが。
シノバシティ2の3の5、プリメゾン菅原302号室。
ちょっとお高級いこと以外にはなんの変哲もないマンション。
近頃どういうワケかやたらと住所の認知られているこの俺の部屋、居間のテーブルを挟んで当然の如く居座る馬鹿。
そして、テーブルの上には謎のガラクタ。
昨朝と代わらぬケチな男の、平穏に迎えた爽やかな朝。
既に台無しだが。