５人のギャング ＴＨＥ ＳＰＡＳＥ ＧＡＮＧ ＯＦ ＦＩＶＥ

第５話 ４人のギャング

５ - 145

突っ込んできた謎の円盤。

混沌の使者の襲撃を受け。

秩序の護人。

整然と並んでいたジャスティス合衆国軍宇宙艦隊の隊列が、脆くも崩れ去っていく。

１番艦ジョージワシントン、撃沈。

２番艦エイブラハムリンカーン、轟沈。

３番艦ジョンＦケネディ、爆沈。

４番艦マイクタイソン、落沈。

沈沈、沈沈。

沈沈、沈沈。

「合掌沈(チーン)。」

宇宙の海に次々沈んでいく宇宙戦艦の爆炎を背に、止まらない男。

ノンストップ・ラヴェンダー機長が黙祷を捧げる。

「どうやら合衆国軍の防衛網は抜けたようですね。」

眼鏡が眼鏡をクイッとやる。

「だって。ターゲッち、もう丸まってなくても大丈夫っぽいよ？」

「う、耳障(うる)せえ！まだ出現(で)るかもしれないだろ！最強敵(ラスボス)とか！」

隅に丸まって身を守っているハンサムが、顔を上げずに怒鳴り返す。

「おい、腹が減ったぞ。」

半裸のサイボーグは腹が減っている。