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「イヤッホィ!!」
止まらない男。
ノンストップ・ラヴェンダーが奇声を発し、アクセルべた踏み一直線に。
合衆国軍宇宙艦隊へと突撃していく謎の円盤。
「聴くだけ無駄だとは思いますが。このまま突っ込んでいくつもりですか?」
「へっへ!眼鏡くん、この俺様ちゃんを誰だと思っているんだい。」
「聴くだけ無駄でした。」
眼鏡をクイッとやる眼鏡。
目前に迫る合衆国軍宇宙艦隊、そのビーム砲塔が旋回し、各々申し合わせたように狙いを定める。
「えー、ご搭乗の皆たま、本日はノンストップ・ラヴェンダー航宙をご利用頂き誠にありがとうございます。本日、宇宙の天気はビーム砲、時々、光子ミサイル。少々揺れますがお気になさらず、快適な宇宙の旅をお楽しみください。うんこ。」
謎の円盤、艦内に流れる機長の挨拶。
「南無三…。」
ハンサムのターゲットが念仏を呟き、半裸のソニックは腹が減っている。