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部下たちの前で動揺を見せる初老の准将。

「准将。准将。」

副官らしき男が歩み寄り、何やら耳打ちしつつカメラを指差す。

「なんだ…やっぱりこっちであってるんじゃないかね。」

准将は少々ご機嫌を損ねておしまいになられたらしく、ムッとした表情でこちらに向き直る。

「あ、ちょっと怒ってるっぽい。」

「あなたが余計な事を言って混乱させるからですよ。」

「だって。」

「さっさと土下座(あやま)れ。」

「えー。」

こそこそと言葉をかわす5人のギャング側。

対し、ホログラフィーの中では気を取り直した准将が、再び品のある口調で語り始める。

「巷で噂の5人のギャング諸君。間もなく我々、合衆国軍宇宙艦隊は諸君らに対し総攻撃を開始し、諸君らは跡形もなく吹き飛ぶことになるが。…どうだね。確実な死を目前にして、あくまで我々に立ち向かうというその意思に揺るぎはないかね?」

合衆国軍宇宙艦隊の総攻撃開始まで。

3分。

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