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「俺に何を飲ませやがったんだテメェ!!」
ハンサムのターゲットに胸ぐらを掴まれ。
「んー、あれかな?」
止まらない男。
ノンストップ・ラヴェンダーの泳ぐ視線の先には廃棄と書かれた謎のノズル。
散発的にジャー、ジャーと、いかにも危なそうな謎の黒い液体が流れ出している。
「絶対わざとだろテメェ!!」
「いや、場をなごまそうと思ってさあ。こういう状況だからこそ人生にユーモアは必要だと思うんだ。」
「その人生が終わりそうな状況なんですが。」
「おい、腹が減ったぞ。」
「一件のメッセージを受信しました。」
謎のロボットから流れるクリアな音声。
男たちは思わず彼に注目をする。
謎のロボットの頭上高く。
パアアと映し出されるホログラフィー。
「おい…これもう写ってるのか?映ってる…あぁそう。え?カメラあっち?」
合衆国軍宇宙艦隊の総攻撃開始まで。
6分。