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「おぉ…すばらしい『書斎』ですなあ。いやーこういう『書斎』、憧れなんだよねー。インテリジェンスの溢れる生活、違いのわかる男!」
件のオーパーツ、GP-02Aに先導された室内を見回し。
止まらない男。
ノンストップ・ラヴェンダーがうーんガンダムと感嘆の声を上げる。
「どう見ても操縦席ですが。」
室内に見えるのは謎の計器とボタン、フットペダルにそこだけ何故か旧式なハンドル。
眼鏡のエンジニア、ラジオコントロールの見立ての通り。
この部屋はどう見てもなんらかの乗り物の操縦席である。
「『隕石』事故の爆心地のはずなのに何故か無傷で残っていた巨大宇宙ステーションの中央ブロック…円環状のおかしな廊下…なるほど。この区画自体が外宇宙文明の遺産、空飛ぶ円盤だったという訳ですか。」
合衆国軍宇宙艦隊の総攻撃開始まで。
10分。