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「発射しちゃってください。」
「慶應だ。射殺ちまってくれ。」
眼鏡のラジオコントロールが右から。
ハンサムのターゲットが左から。
止まらない男。
ノンストップ・ラヴェンダーの体を押さえた。
「うーん。なかなかいい連携だねキミタチ。何故そのチームワークの良さをみんなの幸せのために使えなかったのかな。」
止まらない男。
ノンストップ・ラヴェンダーはこの期に及んでヘラヘラと笑っている。
「ハッシャシマス。」
謎装置の蓋がパッカと開き、謎のロボット、マシーンマンがカラカラと器用にタイヤで壁面を降りてくる。
カラカラカラ。
乾いた音を立て、部屋の外へ出ていく謎のロボット。
男たちはポカーンとした顔で彼を見送る。
「先行ちまったぞ。」
「どうします。ついていってみますか?」
「ウン。とりあえずキミタチはボクを離そうか。」
半裸のサイボーグ、ソニックは腹が減っている。