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「どうやら宣戦布告と受け取られてしまったようですね。」
眼鏡が眼鏡をクイッとやる。
「うーん。『ハッシャシマス』がまずかったのかなあ?」
馬鹿の奴が見直している紙を、髪の長い奴が慌てて奪う。
「………ッ!!」
髪の長い奴が血相を変え、馬鹿の奴に掴みかかった。
変わった結婚式だな。
カナダ式か。
カナダ式かと俺は思う。
「糞馬鹿野郎ッ!俺に一体、何を書記やせやがった!?」
髪の長い奴がガクガクガクと馬鹿を揺さぶる。
「何って…俺ら『5人のギャング』の結成宣言よ?」
馬鹿の奴がヘラヘラヘラと笑う。
「その、合衆国軍宇宙艦隊に喧嘩売った糞馬鹿野郎共ってのは、まさかこの俺も含有まれてんのかァ!?」
ガクガクガク。
「いいって事よ、俺らもう親友じゃん?」
ヘラヘラヘラ。
何だか知らんが。
おい。
腹が減ったぞ。