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記憶えているのは、星の瞬き。
物離と断絶れた蜘蛛糸の記憶。
瞼の裏に星が散乱つき。
脳髄の芯がズンと痺れる。
朝か。
否、気絶ていたのか。
此処は何処で、現在は何時だ。
痺れる脳髄で少しずつ、俺は状況を確認する。
「んー。期待されちゃってるんじゃあ、応えなきゃいけないよね。」
馬鹿な声が何か言っている。
肯、よく知識らんがそう、コイツは馬鹿だ。
「応えるんですか?」
眼鏡が眼鏡をクイッとやる。
肯、そしてコイツは眼鏡だ。
彼奴らは確か共和国軍と戦闘の寸前だった筈だが。
それはもう終劇ったのか。
部屋の中央には共和国軍兵士が山のように積み重なり。
馬鹿と眼鏡は紙を見ている。