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「ハッシャシマス。」
バビバビバビと。
謎装置が発射する七色の謎光線。
シビシビシビと。
兵士たちはそこに痺れて憧れて、バタバタバタと倒れていく。
「お、おのれ!今日のところはこのくらいにしといてやらあ!!来週をお楽しみに!!!」
止まらない男。
ノンストップ・ラヴェンダーが兵士たちにわかりづらい撤退指示を出す。
回れ右。
前へ進め。
あくまで命令に忠実に。
並んで帰ろうとする兵士たちの頭を。
巨大な両掌がガッシと掴んだ。
「おい。」
「トイレはこっちだぞ。」
「順番に並べ。」
次々と。
謎装置に向けて投げ捨てられる兵士たち。
半裸の筋肉サイボーグ、ソニック。
彼は存外優しい男。
これはあくまで親切でやっているのである。
「圧倒的じゃないか、我が軍は…。」
死屍累々。
あらかた片付いてしまった共和国軍を見渡し。
止まらない男。
ノンストップ・ラヴェンダーが満足げに頷く。